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March 31, 2024
ParaScape
梅沢和木 Kazuki UMEZAWA 浦川大志 Taishi URAKAWA 松田ハル Hal MATSUDA

会期 : 2024 年 4 月3 日( 水) - 4 月20 日( 土) 12:00 - 19:00
休廊日 : 日曜 & 4 月13 日( 土) オープニングレセプション 4 月3 日( 水) 18 時より
会場 : Contemporary HEIS
住所 : 103-0025 東京都中央区日本橋茅場町1 丁目1-6 小浦第一ビル1F
地下鉄東西線・日比谷線「茅場町」駅 7 番出口より 徒歩2 分
電話番号 : 03-3527-3860 Email : heis-g@orange.ocn.ne.jp Web : https://www.heis-g.com

本展はアート台北にて開催された3 名のグループ展を再構成、新作を追加した展覧会だ。
「インターネット的」といった言葉で語られることが多い若手作家3 名を集めた展覧会だが、これらの平面作品は
すでに世界的に見ても飽和状態( さらに言えば、ポスト・インターネットというキーワードが死語となっている現状を踏まえれば、一昔前のトレンド) と言えるだろう。
iPhone の登場以降15 年が経過し、最も見られる平面がディスプレイとなった昨今、馴染み深い表現としてそういった表現が溢れるのは当たり前であり、もはや陳腐化した表現バリエーションの一つとして流通しているのが実情だ。
しかし、これらの作品について語る場合、テクノロジーの影響のみによって語られる場合がほとんどである。 
それは妥当な見解だと感じる一方で、違和感を感じるのも事実だ。なぜならば、それはコラージュされたキャラクターや画像についてであったり、画面上のグラデーションであったり、VR のデータであっ たり......
表面、画面上に持ち込まれるモチーフについて記述されているに過ぎないものが大半だからだ。
作家の作品を現代の最新トレンドに載せるため、分かりやすい部分でラッピングしてプロモーションする意図は十分に理解できるが、それ以外の要素にこそ作品の本質があると考えている。
本展では、作家・鑑賞者の” まなざし” の変化について注目し、作品世界を解釈するためのガイドブック( もしくは風景画)として読み解くことを試みるために、作品の召喚を実施する。

梅沢和木 Kazuki UMEZAWA
1985 年埼玉県生まれ。美術家。2008 年頃から作家活動を開始。インターネット上の画像を集め再構築し作品を制作、発表している。主な展示に「画像・アラウンドスケープ・粒子」 RICOH ART GALLERY(東京)、「黒の夢」 CASHI(東京)、「neo X death」AISHONANZUKA(香港)、「Empty god CORE」 B2OA gallery (NY)、「エクストリームAR 画像コア」 DIESEL ART GALLERY(東京)、「LOVE 展: アートにみる愛のかたち」 森美術館(東京)、「Tokyo Pop Underground」 Jeffrey Deich (LA)、「HYPER LANDSCAPE 梅沢和木 x TAKU OBATA」 ワタリウム美術館(東京)など。CASHI に所属。パブリックコレクションに東京都現代美術館、森美術館など。

浦川大志 Taishi URAKAWA
1994 年福岡県生まれ、2017 年九州産業大学芸術学部卒業。ゲームやGoogle マップの空間描写の方法を参照した空間構成、Photoshop やペイントソフトなどのデジタル的な筆致が特徴。近年参加した展覧会に、「終わるまで終わらないよ」( 熊本市現代美術館、2019) 、「浦川大志 × 名もなき実昌展~異景への窓~」( 大川市清力美術館、福岡、2021) 、「浦川大志 × 名もなき実昌 異景の窓」(contemporary HEIS、東京、2021)、「擬風景展」(東京藝術大学大学美術館 陳列館、2022)などがある。 15 年に「第24 回英展 ~ 半径3 メートル~」優秀賞、18 年に「VOCA 展2018」大原美術館賞受賞。

松田ハル Hal MATSUDA
1998 年岩手県生まれ。2021 年筑波大学芸術専門学群美術専攻版画領域卒業。同年に京都芸術大学大学院に入学、グローバル・ゼミ在籍。クマ財団奨学生5 期生。版画とVR を組み合わせた、「VR 版画」が特徴。主な個展に、「VIRTUAL ABSTRACTION」(文華連邦 DOGO、東京、2021)。主なグループ展に、「身体的再翻訳」(Bar & Gallery COCOTO、京都、2021)、「拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽」(MITSUKOSHI CONTEMPORARY GALLERY、東京、2022)など。21 年、WATOWA ART AWARD 2021 特別賞(芦川朋子賞、青井茂賞、久保田真帆賞、小松隆宏賞)受賞、長亭GALLERY 展2021 グランプリ受賞。

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