前田信明 MAEDA Nobuaki
浸透する色彩−Permeating Color, 2025
2025.4.26 sat - 5.23 fri
(Closed : mon & 5.3-5.6)
開廊時間 | 12:00-19:00
ギャラリートーク 前田信明 & 菅章 | 4.26 sat 15:00 - *要参加申し込み
Opening reception | 4.26 sat 17:00 -
・寄稿協力 大島徹也 多摩美術大学教授 多摩美術大学美術館館長
・本展は、同年5月にTEZUKAYAMA Gallery(大阪)へ巡回いたします
前田信明 Maeda Nobuaki
この度、Contemporary HEISは、熊本を拠点に活動し、70年代にドナルド・ジャッドと直接出会い、成田克彦や桑山忠明との交流を経て、もの派からミニマリズムまでを踏襲しながらも独自の純粋抽象を追求し、絵画空間を創り出す前田信明の個展「浸透する色彩−Permeating Color, 2025」を開催いたします。
1949年生まれの前田は、1970年の第10回東京ビエンナーレ「人間と物質展」(東京都美術館)に田中信太朗のアシスタントとして参加。会場や周辺で制作をするヤニス・クネリス、カール・アンドレやリチャード・セラ等を目の当たりにし、当時の現代美術に大きな問いを投げかけた「SUMI」を表現する成田克彦に衝撃を受けました。以降、成田克彦と交流を続け、更にニューヨークに拠点を移しミニマリズムをつくりあげた1人でもある桑山忠明と出会います。もの派やミニマリズムといった、現代美術における大きな潮流における中心的なアーティストたちと活発に交流を続けながら、前田自身は1970年にはゼロックス・アートやフロッタージュといった時間性を問う作品を発表します。その後も自身の表現を模索し続け、具象性を排除したミニマルな画面構成ながら、大量の水を使用して相反する色を重奏させた末に深淵な色が立ち上がる、前田独自の純粋抽象絵画を創出するに至ります。幾重にも反復する筆致から現れる水平と垂直のラインと、縦に走る一筋の無垢のキャンバスから放たれる光。重力という垂直性、地平・水平線という世界が続いていく感覚。あたかも前田のキャンバス作品が、その場の空気自体を支配するかのような錯覚に見舞われます。
前田は韓国でも活発に活動してまいりました。本展は、新作も披露されるContemporary HEISでの2年ぶりの個展となり、TEZUKAYAMA GALLERY(大阪)へも巡回いたします。
ぜひこの機会に、多くの皆様に前田信明の作品をご高覧頂けますと幸いです。
1949年生まれの前田は、1970年の第10回東京ビエンナーレ「人間と物質展」(東京都美術館)に田中信太朗のアシスタントとして参加。会場や周辺で制作をするヤニス・クネリス、カール・アンドレやリチャード・セラ等を目の当たりにし、当時の現代美術に大きな問いを投げかけた「SUMI」を表現する成田克彦に衝撃を受けました。以降、成田克彦と交流を続け、更にニューヨークに拠点を移しミニマリズムをつくりあげた1人でもある桑山忠明と出会います。もの派やミニマリズムといった、現代美術における大きな潮流における中心的なアーティストたちと活発に交流を続けながら、前田自身は1970年にはゼロックス・アートやフロッタージュといった時間性を問う作品を発表します。その後も自身の表現を模索し続け、具象性を排除したミニマルな画面構成ながら、大量の水を使用して相反する色を重奏させた末に深淵な色が立ち上がる、前田独自の純粋抽象絵画を創出するに至ります。幾重にも反復する筆致から現れる水平と垂直のラインと、縦に走る一筋の無垢のキャンバスから放たれる光。重力という垂直性、地平・水平線という世界が続いていく感覚。あたかも前田のキャンバス作品が、その場の空気自体を支配するかのような錯覚に見舞われます。
前田は韓国でも活発に活動してまいりました。本展は、新作も披露されるContemporary HEISでの2年ぶりの個展となり、TEZUKAYAMA GALLERY(大阪)へも巡回いたします。
ぜひこの機会に、多くの皆様に前田信明の作品をご高覧頂けますと幸いです。